竹内はる加さん 021 [私の出産] | 第3回ぐるっとママ懸賞作文

「私の出産」~母から子へ伝えたい言葉~

第3回ぐるっとママ懸賞作文

竹内はる加さん 021 [私の出産]

苦楽を乗り越え掴んだ幸せを
無邪気に育つあなた達に勇気をもらっています

 

私は14歳で上の子を出産した。
子育ても折り返し地点にきていた2023.10.6。
あなたを妊娠していることが分かった。
10年ぶりの妊娠、上の子の時とは違う。結婚していて自分の家があり、車があり、看護師として働いている。満を持しての妊娠だ。
つわりが中々辛くてよく泣いていたし、妊娠後期に入るにつれてもちろんお腹も張ったが妊娠経過は順調そのもので産休に入るその日まで働いた。産院でもらったエコー写真を一緒に見たり、ポコポコ動くお腹を触り、ドップラーを買って家族みんなで心音を聞いた。マタニティフォトを撮ったり、夫、息子と「3人で行く旅行は最後だね」なんて言いながら旅行にも行った。
39wの検診で子宮口が全然開いていなかったので、こりゃ絶対予定日過ぎるななんてのんきに思っていた。予定日の夜、お腹がじわじわ痛くなり、「うんちがしたいだけだったら恥ずかしいな」なんて思っていたが日付が変わりどんどん痛くなってくるので産院にTELし受診。なんとびっくり子宮口が5〜6cm開いていて入院になった。お産は夫に立ち会ってもらいなんともスムーズで分娩所要時間は2時間42分。予定日の翌日3250gの元気な男の子を出産した。自画自賛するくらいのいいお産だった。
たくさんの人に「おめでとう」と言ってもらった。「かわいいかわいい」とニヤけてる夫にニヤニヤしながら抱っこする長男。幸せそのものだ。
ふと上の子の時を思い出す。
今だから笑って話せるが、振り返れば本当に大変だった。辛いことも多かった。「おめでとう」と言われることもほとんどなかった。「おめでとう」と言われる周りを見ては羨ましくて羨ましくて堪らなかった。上の子と2人、苦楽を乗り越えここまできたことをもちろん下の子は知らない。知る由もないし知らなくていいのだ。不幸自慢みたいなことはしたくない。だけど、もしいつか知る時がきたならば優しい兄貴が居てくれて良かったと、この家に生まれてきて良かったと思ってもらえますように。無邪気に日々成長するあなたの姿を家族みんなで見守っていけますように。
「負けるな頑張れ、幸せになれるよ。」14歳の自分に教えてあげたい。
数え切れないほど涙し、悔しくて悔しくて堪らなくて、腐りそうになった日を決して忘れることはないし忘れたくはない。いくつもの困難を乗り越えた先に掴んだこの幸せを絶対に離すもんかと私もまだまだ縋り付いて精進します。
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